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執筆者の写真 袋井写真教室代表

アカエイを飲み込む鵜

OさんとSさんで野鳥の観察をしていると


「あの鵜、何か板みたいな物咥えてる」

「ほんとだー」

「何、持ってるんだ!?」


望遠レンズで覗いてみると・・・


「アカエイじゃない?」


アカエイを飲み込む鵜
アカエイを飲み込む鵜

鵜さんは、大きな獲物にてこずっているご様子


「早く、岸に上げちゃった方がいいよね」

などなど私達は

皆で、好き勝手に言ってましたが


アカエイを飲み込む鵜
アカエイを飲み込む鵜

「そんな事分かってるわ!」

といわんばかりに

鵜さんは、岸の方へ持っていきます


そりゃ、そうだよね

毎日やってるプロなんだから

素人が周りでごちゃごちゃ言うんじゃないよ!

と、鵜さんも怒っていたことでしょう。笑


アカエイを飲み込む鵜
アカエイを飲み込む鵜

アカエイとしては

まだ小さなサイズですが

鵜さんにとっては、大きな獲物のように思えます


かなりてこずっているおかげで

シャッターチャンスがたくさん!


アカエイを飲み込む鵜
アカエイを飲み込む鵜

「鵜さん、それは大きすぎ~飲み込めないでしょ~!笑」

鳥・初心者の私達は、そんな事をいってました・・・


この時までは


アカエイを飲み込む鵜
アカエイを飲み込む鵜

浅瀬で鵜さんの足が水底に着いて

安定したのか?


ガバガバと飲み込み始めました


「えーーー!!それ入るの??」


全員、その様子を見守ります


アカエイを飲み込む鵜
アカエイを飲み込む鵜

大きく口が開き

比較的やすやすと飲み込んでしまいました


スゴスギル!!


私達ダイバーの間では

アカエイの尾についている

毒針は、要注意事項です


水中でのマクロ撮影って

けっこうな頻度で水底に腹ばいになることが多く

その時だったんでしょうね

運悪く、そこにアカエイが潜んでいた


知り合いの屈強なインストラクターが

水中でアカエイに太腿を

ロクハンウェットスーツ越しに刺され

エキジット後にスーツを脱いで

その刺された場所を見せてもらったのですが・・・・

穴が開いている感じでした💦

大の大人も悲鳴をあげる激痛だそうです・・・


大腿大動脈刺されなくてよかったです


写真でもアカエイの針は確認でき

毒針は健在です


アカエイを飲み込む鵜
アカエイを飲み込む鵜

それをそのまま

飲み込むとは・・・


アカエイを捕まえた時

咥えている時

飲み込むとき

お腹に入った時

いつでも反撃される可能性はあります


刺されないのか?


それとも、そのくらいの覚悟が無ければ

自然の中で生きていくことはできないのか


私は、後者だと思いますが

今日も人間でよかったと思えるシーンに

出会えて皆感激でした


下の動画は、浜名湖の水中でアカエイの様子を

私が撮影したもの


アカエイが尾を上げているのは

「いつでも、あんたを刺せるよ~」と威嚇しています


今迄カメラ機材系は、何度かコツコツ当てられた事が

ありますが、私は自身は無事でした💦



アカエイは、本来の生息地である水中で暮らしている

そのアカエイを、空も飛べる陸上の生物が

水中に潜って捕らえることができるというのは

本当に鵜の潜水能力や捕食能力は、たいしたものだと思います


さらに下の映像は

伊豆の水深40mですが

人間なみに大きなエイです



更に下は

海で撮影した、鵜さんの水中の行動の様子です


映像の中で出てくる石積みの中で

鵜の死体を見たことがあります


獲物を追うのに夢中になり

運悪く石積みの中から出られなくなってしまい

窒息死したと思われます


鵜さんも、追われる魚も

毎日毎回が命懸けです


糞被害があるから

魚をたくさん食べるから

鵜さんは、害鳥扱い(カワウ)

そんな人間の一方的なひどい仕打ちが無くなることを

私は願っております




自然の生き物の能力には

いつも驚かされますね

どうでしたでしょうか?


自分のちっぽけな能力(とも言えない)が

とても恥ずかしく思えた日でもありました。涙


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