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  • 執筆者の写真 袋井写真教室代表

お転婆姫の1日

おてんば姫の1日をご紹介

お転婆姫は今、6歳なのだ

もうすぐ小学生になるぞ


子供ポートレート撮影 雛祭り衣装
子供ポートレート撮影 雛祭り衣装

撮影前日に前歯が抜けたのだ!

もう1本もグラグラしていて

とっても痛いのだ


痛くてお昼ご飯食べるのに時間かかって

さらには、袴も忘れて

1時間も遅刻したのだ


それでも、そんな笑顔をされたら

爺は、怒れないのです。


子供ポートレート撮影 袴 着物
子供ポートレート撮影 袴 着物

「歯が痛くても

団子は食べるのじゃ」


「あ~!姫

撮影終わるまで

食べちゃだめって言ったのに

1つ食べたでしょー」


姫は、食いしん坊なのだ


子供ポートレート撮影 袴 着物
子供ポートレート撮影 袴 着物

「じい、三色団子を食べた後には抹茶が飲みたいのだ」

「かしこまりました、姫」


「姫、抹茶のお味はいかがでしょうか」

「・・・・・・・」

「えっ・・・・」

「姫は、やはりまだまだおこちゃまですな」


子供ポートレート撮影 袴 着物 お抹茶
子供ポートレート撮影 袴 着物 お抹茶

「ジイ~、暇だのう」

「お手玉も飽きたぞよ」

「何か他に楽しい事はないか」


子供ポートレート撮影 袴 着物
子供ポートレート撮影 袴 着物

「姫、ちまたでは今、ロウバイと梅が咲いているようでございまする」

「よし、そこに連れて行け」

「着替えて、直ぐに行くぞ」

「はよーせい、爺」


「えー・・・、遅れてきたのは姫でございまするよ」


子供ポートレート撮影 ロウバイ 梅
子供ポートレート撮影 ロウバイ 梅

「じい~ーー!!」

「姫~!、落ちないようにお気を付けください」


子供ポートレート撮影 袴 着物
子供ポートレート撮影 袴 着物

姫は、時折とても寂し気な表情になる

爺は、とても心配になるのです

姫がどこかに行ってしまわないか

爺の余命は残り少ないです

どうかそれまでは、城に居て下され


子供ポートレート撮影 雛祭り衣装 月 桜
子供ポートレート撮影 雛祭り衣装 月 桜

20回に1回くらいだけ

しかも数秒間だけという

ほんの短い時間だけ

爺の言う事を聞いてくれる姫

その時は、それはそれは

とてもいい写真が撮れるのです


子供ポートレート撮影 袴 着物
子供ポートレート撮影 袴 着物

「姫、今のポージングは、もう終わりですか?」

「もう、やったではないか」

「爺の腕では、そんな直ぐに撮れぬでございます」

「爺は、いつまでたっても腕が上がらぬの~」

「大変申し訳ございません。姫、どーかもう一度やって下さい。」

「もう、やらぬ。出直してまいれ」

「涙・・・」


何を着ても似合う

お転婆姫の1日でした。



袋井写真教室

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